本題に入る前にちょっと雑記。
ろいぱら!2巻 を買いました!
カィトくんは相変わらずフラグクラッシャーですね!
メィコさんにあんなにも想われているというのに!
でも
「メィコさん きっと いいお母さんになるなあ.。゚+.(・∀・)゚+.゚」
「(*ノノ)」
の場面とか、イタズラの誘拐電話にひっかかったメィコさんがカィトくんに抱きついて泣いてたりとか、とにかく色んな場面で絡みがあってすごくオイシかったです!
後半ではヘタレじゃないカィトくんも出てくるし( ゚∀゚)o彡゚
それと、叱られて家出したミクちゃんが、迎えに来てくれたメィコさんと仲直りするお話も良かった……(´¬`*)
この巻ではルカちゃんも初登場します。
カィトとメィコを夫婦だと勘違いしちゃったり「本当に結ばれるといいですね」なんて応援しちゃったりと素敵なポジション&展開。
もちろん
1巻 もオススメです。
なんたって、最低でもメィ→カィは確定です。カィトくんの方もまぁ憎からず思っているのではないでしょうか!
二人っきりで花火(しかもカィトから誘って)見たりしてたしね!
ちょっと値段はお高いですが、ほのぼの萌えられることは間違いないです。
未読の方はぜひ!
そして追記でKAITO生誕祭用文字読みのさわり部分など。
さくさく。
ざくざく。
灰色の大地を進む足もとからは、そんな音だけが聞こえます。
すり切れた靴が踏みしめるのは乾いた砂と岩。
ふかふかの黒い土もなければ、やわらかな緑の草もありません。
そんなものは、とうの昔に、この崩れた世界が飲み込んでしまいました。
空は不気味な色の雲におおわれ、かろうじて差し込む光は、灰色の景色を浮かび上がらせるばかり。
頼りなく吹く風が、静かに足あとを消してゆきます。
たどってきた道すじが消えてしまうと、目指していたはずの方角までがあやふやになるようでした。
そうなる前に、歩き出さなくては。
砂漠と、そのまわりに広がる荒野、はるか向こうの北の国。
旅してきた道のりを一度だけ振り返り、彼は再び砂丘の向こうへと顔を向けました。
うねる砂の山と山との間に出来たくぼみには、少しばかりの水が小さな池をつくり、たれこめる雲を映しています。
本当なら、この池は泉であり、湖であり、砂漠の向こうまで豊かに流れて大地をうるおす川であるはずでした。
彼は干上がってしまった水の流れのあとに沿って旅をしてきたのです。
どこまでも続く砂と砂と砂。 その向こうへ目を凝らすと、連なる砂丘の向こう側に、ひときわ大きなくぼみが、そしてその真ん中に何かがぽつんと立っているのが見えました。
ああ、もしかして、あれが。
彼は肩にかけていたカバンから古ぼけた本を取り出し、何枚も何枚も紙をめくりました。
出てきたページには、大きな大きな樹と、その根本に広がる泉がえがかれていました。
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